違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

尿管結石の思い出

忘れてた昔話を思い出させてくれるツイートが流れてきた。

 

 

 

 

ずいぶん昔の話だが、食生活が乱れてる時期があった。

 

甘いものを含めての大食いがやめられない時期が数年あった。

 

ビールや酒もタバコもしないが痛風を発症するようになった。

 

そんなある日いきなり奴が訪れた。

 

特別尿意を感じたわけではないがトイレに行った。

 

少しは出ると思っていたがまったく出ない、だからと言って不具合があるわけでもなかった。

 

しかし、まったく出ないということには違和感しかなく、急に尿管結石というワードが浮かんだ。

 

その数年前に親しくしてた人から尿管結石の話を聞いたことが思い浮かんだのだ。

 

とても痛くてとても辛いと。

 

その方は、ほうれん草が大好きでいつも大食いするから尿管結石は持病だと言っていたが、尿管結石が自分に関係するとは感じなかった。

 

ちなみにほうれん草が尿管結石につながるのは茹でずに調理する場合のリスクでシュウ酸の作用。

 

シュウ酸は水溶性なので調理前に茹でる場合はほぼはすべて抜けるらしい。

 

 

 

トイレでおしっこが出なかった瞬間に思い出した尿管結石で背中がゾッとした。

 

その時はまだ尿意を感じないほどだったので余裕もあったし痛みなどは皆無なので、もしかしたら気のせいかもという思いもあった。

 

尿意がマックスになる前に病院に行くべきだろうかなどと悩んでるうちに時間は刻々と過ぎ尿意がマックスに近づいて来た。

 

意を決めて、死刑台に上がるような気持ちでトイレに行った。

 

尿管結石の痛みってどのくらいなのだろうか、病院に行ったらすぐ治るのか、そもそも病院はどこに行けば良いのかなどと思いながら男子の小用便器に向かい合った。

 

???、やっぱり出ない、背中を冷や汗が流れるような気がした、まだ痛みなどは感じないが、オシッコをしようと力むととても良くないことが起こりそうな思いがしたことと絶望が混じり合って一気に脱力した、志村けんの『ダッフンダ〜』のイメージだった。

 

 

『ポ〜ン』と空気が爆ぜるような軽い音がした後『カチ〜ン』という硬質の音がした、尿道から何かが飛び出す感触と便器に何か硬くて軽いものが勢いよく当たった音だ。

 

一瞬の間の後で、ジャ〜っとおしっこが奔り出た、『助かった、無事に生還できた』という思いだった。

 

おしっこを終えた後で便器の下に残っていた尿道から飛び出た物体を見て、再度恐怖に襲われた。

 

何とも歪な形をして尖った部分もあるが、尿道のサイズを遥かに越えるような大きさだったからだ、尿道の途中で引っ掛かって当然のサイズの少しオレンジ色したカチンカチンの異物を取り出し水で洗ってしばらく眺めていた。

 

 

指でグリグリといじってみてもカチンカチンでまさに凶器だ、改めて『運が良かったんだ』と実感できた。

 

飛び出た石をよく見ると、小さな粒が固く結合してるように見えた。

 

どのくらいの時間経過があったかはまったく思い出せないが、一塊の硬い物体だったものは指でグリグリとしてるとバラバラと崩れていった。

 

痛風では食生活の改善を徹底することはできなかったが、尿管結石の経験で食生活は改善できるようになった。

 

それからしばらくは水を多く飲むようになり、悪いものをおしっことして出したいと思うようになった。

 

石が出た後の尿には血が混ざっているようだったので尿道は傷ついていたのだろうが痛みはなかった。

 

この件以降しばらくおしっこをするたびに時々尿道を小さな砂利状のものが流れる感触を感じることがあった。

 

体内には尿管結石の元がたくさんあったのだろう。

 

 

おしっこができることを幸せだと思ってる人はごく少数だろうが、それは間違いなく幸せなのだ。