石破茂さんが自民党の総裁になった、自民党は与党なので自動的に石破総理が誕生する。
ごくごく一般的な国民目線では予定調和に思えるこの事実は、強気だった人の心をナイーブにさせてるようだ。
『ナイーブ』、語源的には素直でピュアを意味するが、同時に未成熟で幼稚という意味も持つ、人に対してナイーブと使われる場合はほぼ後者の意味でだ。
麻生氏は写真撮影“拒否”…犬猿の仲も同席の石破人事「一番やっちゃいけない」安倍元首相「国賊」発言の村上誠一郎氏総務相に起用へ
株や投資の界隈はちょっとした情報で一喜一憂が付き物だが、いつも以上にナイーブな反応が聞こえてくる。
落ち目落ち目と言われ続けた日本経済がさらに落ちると嘆く声が多いように感じられる。
一言で言うなら石破茂さんはアンチ中央集権。
だからこそ、地方からの支持が強い。
翻って中央集権的な価値観を拠り所にしてた人ほど嘆くことになるのだ。
おもしろいのは、中央集権的な価値観を拠り所にしてそれなりの地位や立場を手に入れてたであろう人たちが浮き足だって見えること。
中央集権的な価値観の多くは人間関係によって成り立つ、そしてその人間関係が利害関係の調整を行う、日本的なガラパゴスの肝。
その調整のありように満足できていた人ほどこれまでは泰然自若に振る舞っていたが、その前提が崩壊するかもと感じた途端にナイーブになったのだ。
石破総理の誕生で日本がさらに壊れると嘆く声が多いが、多くの一般大衆の目線からすると日本が良くなるためには日本的ガラパゴスが破壊されることだと心のどこかで思っているはず。
上記で紹介した記事には次のような記述がある。
日頃威張りくさっている麻生氏がコソコソとナイーブな反応を見せていたのだ。
~~以下記事の引用~~
総務会の最後に写真撮影になると、麻生氏は石破総裁にひと声かけ、頭を下げた後に退室。
最高顧問を呼ぶ声もありましたが、写真撮影に麻生氏は参加しませんでした。
~~引用ここまで~~
何がどのように壊れるかは見もののはず、地震や水害が織りなす破壊とは種類が違うのだから。